6 視覚障害児のための教材・教具


視覚障害児のための主な教材・教具としては、次のようなものがあります。

6−1 教科書

・点字教科書
 検定教科書を盲児の適合する内容に編集しています。
・拡大教科書 
 多くの弱視児に適応できるよう拡大化して編集。平成16年度から、盲学校および小・中学校の弱視学級在籍児に加えて、小・中学校の通常学級の弱視の児童生徒に対しても無償給与されることになりました。しかし、発行されている拡大教科書は限られており、その多くはボランティアの方に依存している状況です。

6−2 様々な補助具

下線部分にカーソルをのせると画像が表示されます。

点字を書き表すための器具
「点字盤」
「点字タイプライター」
凸教材等を作製するための器具
「表面作図器(レーズライター)」
「立体コピー」
立体的な教材
「さわる絵本」
「盲人用地球儀」
「触地図」
計算のための器具
「盲人用そろばん」
「音声電卓」
作図のための器具
「盲人用作図器具」
「ものさし」
感覚を代行する器具
「感光器」
「触覚読書器(オプタコン)」
視覚を補助する器具
「弱視レンズ」
「拡大読書器」
歩行を補助する器具
「白杖」
情報機器
「日本語点字ワープロソフト」
「ピンディスプレイ」
「点字プリンタ」

6−3 視覚障害者のスポーツについて

A サウンドテーブルテニス(盲人卓球)
 ラバーのないラケットと鈴入りボールを使い、ボールはネットの下を転がします。ラケットとボールの音を頼りに返球し合います。卓球台は1枚板で、コート面には縁がついています。

B フロアーバレーボール(盲人バレー)
 コートサイズと人数は6人制バレーボールと同じです。ネットの下を鈴入りのボールが行き来します。前衛は全盲で後衛は弱視で構成します。

C グランドソフトボール(盲人野球)
 ハンドボールを使用し、ピッチャーはボールを転がして投球します。ベースは走塁用と守備用が区別されて配置されます。1チームは10名(内全盲は4名)で編成されます。

体を動かしやすい競技には、水泳やジョギングが挙げられます。眼に衝撃を与えないようにという指示を受けている弱視児が参加する場合は、接触プレーのある競技などで特別ルールを設けるなどの配慮が必要なこともあります。